
やせ細った真っ白な毛皮の狼が、テレフォンボックスの端に眠っている。忙しい都会の夜の町並みの中、テレフォンボックスを照らし出している裸電球は、まるで劇場のプロジェクターのように、その狼が注目を与えるべき主人公であるかのように、光の中心に存在している。
それなのに、その忙しい町並みを通りがかる人々の群れは、彼の存在にすら気がつかないように視えた。
その狼の息づかいを、彼の身体全体の動きから注意深く読んでいくと、彼が実際のところは、半分眠りながらも、半分は周囲に気を配れるぐらいには、目が覚めている状態であることに気がついたかもしれない。
彼の存在がそこにあるだけで、何か型破りな出来事が間近に迫っていることを予言してるかのように視えた。その狼が導いているかもしれない。それとも、あなたが、先導し前に一歩進むことを彼は見守っているのかもしれない。
マイナスがあったからこそ、今がある。
‘Time Capsule’ タイムカプセル アートセラピー ワークショップ
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