洞察力のなせる業

自分の話をただそのまま話すことで、回復する何かがある。

彼女の心の中にずっと存在していた子供の頃の話。ずっと忘れ去られてしまったかのような記憶だったかもしれないけれど、そんな記憶の中に、人に影響を与え、元気にさせてくれる源泉となる独特な経験談があるとも知らずに。

彼女自身にとっても、ただ話すという作業で、なにか感情面での満ち足りた気分を味わうとは予想もしていなかったはずだ。

話すだけ。なにも解決策や、答えや落ちがあるという訳ではなく、そらぞらに話し続けているだけ。

そうして話していくという作業で、何かが消化され、何かの「終わり」が訪れる。

なぜだろう?

「経験」自体の存在意義みたいなもの、と言うかもしれない。

それとも、経験を通して垣間見える、彼女の洞察力、視覚的な感度が、色となり新しい繋がりの景色が生まれるかのように。

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感覚的なこと





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