
本日は、3月1日。去年の3月1日、ちょうどマニラで突然のロックダウン、自宅待機がはじまったのがこの日。息子の学校が休校になり、私が働いていた会社の業務もストップし、マニラで住んでいたコンドミニアムの部屋で1日中過ごす日をその後3か月。
3月1日までの間は、何がどうなっているのか情報が錯乱していて、あっという間だった。
この1年もあっという間だったけど。
私の住んでいたコンドミニアムは、外国人の駐在員とかが多く住んでいて、みな急いで大きなスーツケースを抱えて、自分の国に帰ろうとする人たちがたくさんいた。私は、情報不足だったのか、というよりコロナ騒動がここまで大きくなるとは思っていなかったので、当初はそのまま様子見の覚悟だった。
そのコンドミニアムは、隣り合って4棟が建っており、1階には、大きなスーパーマーケットと普段ならちょっとしたカフェやレストランがあった。(ロックダウン以降このカフェやレストランはパタッと閉じてしまったけど。)。1週間に1回、その下の階にあるスーパーマーケットで日常の買い物をすることができた。マニラでは、ロックダウンの中、警備が一気に厳しくなり、外出するときには、コンドミニアムの受付に報告をし、何時から何時までスーパーに行くということを報告しなければならなかった。同じ棟に住むちょっとガタイのよいスペイン人の男性が、会社に行きたいといって、警備員さんと言い合いになっていたが、許されなかった。警備員さんは、木刀のような棒を持っていて、殴ろうとまでしていて、みなぎょっとし、このコロナを理由に、またフィリピンが独裁的な政治に戻るのでは、とまで噂された。
そんな中、私はちょっとのんびり過ぎたなと思ったのが、まったくの準備不足で、私も息子も手元にマスクを保持していなかった。
気が付いた時には、近所のどこの薬局やスーパーでも売り切れ状態で手に入らない状況だった。しまったなあ、と思っているところ。たまたま、1階にあるキオスクのお姉さんにぼやいてみた。「マスク見つからないし、ロックダウンで敷地外に出られないから、困ってるんだ。どうしよう。」
そのお姉さん、すかさず、「私の着けている布のマスクでいい?私の家の近所のマーケットで買ってきてあげる!」と次の日には、わざわざバイクに乗って届けてくれた。
フィリピンでは、こういう親切な暖かい人々との出会いに何度も救われた。よく外国人同士で話していたこと。「フィリピンにいると、人間的でなんだか心が暖かくなるね!」と。
ロックダウンの期間が一度解除され、タイミングを見計らい、息子と一緒に日本帰国を決断して帰ってきた私だったけど、きっと一人だったらもしかしたらフィリピンに残っていたかもと思うときもある。 結局、フィリピンに滞在したのは、1年余り、仕事が忙しくて、息子を海に連れていけなかったのが、ちょっと間抜けな話ですが。後になって考えた。つくづく。したいことは、すぐやったほうがいいってこと。
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