
私の祖母は、母が3歳だった頃に、私の祖父である旦那さんを病気で亡くした。なので、私の祖母もシングルマザーとして、私の母と母の兄、二人の子供を育て上げた。この話は、本当に何度も何度も祖母から聞いた。
`おばあちゃん、その話、10回以上聞いたよ。`と、言ったこともあるが、いつも`くっくっ`って笑いながら始まるので、こちらも嬉しくなり、結局黙って聞くことになる。祖母は90歳まで生きたが、最後の十年あまりは、痴呆が徐々に始まり、あやふやなことも言うようになったが、こうした思い出話は、本当に楽しそうに話してくれた。今は、実際、当時は苦労話だったかもしれないけれど、高齢になり振り返った時、笑い話として祖母が受け入れていたんだなあ、と。
`当時はね、男の人たちは、ふんどしだったの。で、ひらめくものがあって、洋裁を習いにいってパンツを製作することにしたの。知り合いづてに、`これ、使ってみて!`と、売りに出したら、どんどん、どんどん売れて、あっという間に親子3人、充分暮らせるだけ、稼げるようになったの、しばらくは。パンツで親子3人!`と言って、ここでいつも祖母は大笑いした。
今でも、自分が弱気になりそうな時、思い出す話。笑いたくなり、さ、頑張ろう、と思える話。
‘Time Capsule’ タイムカプセル アートセラピー ワークショップ
子供の頃の記憶などをたどりながら、自己表現や夢への摸索をしていくアートセラピーのワークショップ ’タイム カプセル’を開いています。ご興味のある方は、こちらのリンクよりメッセージして頂けると嬉しいです。
