
そのヨガのワークショップは、7階建ての普通のマンションの半地下にあった。スタジオに入る前に、目隠し(あの飛行機で眠る時に使用するもの)を渡された。へ? 部屋の中は、真っ暗だった。気配や音のみで人が何人かいるのはわかったけれど、実際、どのくらいの人数がいるのかさえわからない状態だった。ワークショップをリードしているKと知り合いでなければ、走り去っていたかもしれない。
Kは私にいった。`とりあえず、自分の場所探して。たくさん動き回るから広い方がいいよ。`
。。。。。。ヨガって、あのストレッチ体操、じゃないの?
その後、ドラム&ベースのハードな音楽が鳴りだし、私は目隠しをし、ワークショップは始まった。
音楽と共に、いろんな人々の声が聞こえてきた。`聞こえる`という素朴な表現以上だった。うめき声、叫び狂った声、怒声、ありとあらゆる暴言。そして時には泣き声。そこまで言うか??というほど憎悪と怒りの塊のような声がコーラスしていた。声と同時に、空気を蹴ったり、パンチしたりする気配があった。最初、私は。。。ただただ。。ひいた。平常な時だったら、たぶん、なんだこの変な宗教は?と思ったと思う。が、当時の私の精神状態にピッタリだった。目隠しをし、誰が何をしているか、わからない状態。みんなが、`トチ狂っている`!!!!
`よし!` 私も、出来る限りの大声でちきしょーーー。とか、馬鹿野郎!!!、とか、ふざけんなーーー。とか、ありとあらゆる、頭に浮かぶまま、叫び続け、空気をパンチしてみたりした。音楽もまた、そんな空気に拍車をかけるものだった。時間がどう過ぎたのかわからなくなっていった。感情って不思議だ。気がつけば、1時間強あったワークショップが終わり、最後には、なぜだか、`笑い`しか残っていなかった。無性に笑いたくなった、声を出して、笑いたくなった。
気がつけば、周りもそうだった。目隠しをはずし、カーテンが開けられた光の中でみんな、清々しい表情をしていた。みんな、普通の人たちだった。中には、スタジオについている、シャワーを浴びた後、ビシッとスーツ姿に変身し、`これから会社に出社なんです。`という人もいた。私はセッションの後、近くにあった、当時流行りだしていたヘルシーカフェに飛び込み、雑草ジュースとか、もぎたて野菜ジュース、フルーツジュースなど、一気に三杯ほど飲みほした。
あの時の気分は本当に今でも思い出すだけで新鮮に感じる。自分の体の中が、`空っぽ`になり、同時にエネルギーに満ちあふれ、なぜだか、何でもできるような気がしていた。朝方というのも理解できた。さあ、これから1日が新鮮に始まるんだ。。という爽快感がなんともいえず、ただただワクワクする。(黒を心の中からマッサラにした感じ。。なのでしょうか? 笑)
要するに自分の中の`黒`を出すのに、手段は何でもいいんだな。。ということを体感した。結局、その後、病み付きになり、調子のいいときでさえ、行きたくなるほどだった。サラリーマンが朝方どんなに早朝にこんなタフな事をした後でも、きっとバリバリ仕事するんだろうな。なんて軽く想像できるような気がした。あのワークショップ、ここにもあればいいのに。
‘Time Capsule’ タイムカプセル アートセラピー ワークショップ
子供の頃の記憶などをたどりながら、自己表現や夢への摸索をしていくアートセラピーのワークショップ ’タイム カプセル’を開いています。ご興味のある方は、こちらのリンクよりメッセージして頂けると嬉しいです。
